古老に聞いた島の暮らし 〜五島列島小値賀町大島に生きる〜 著者:歌野 杳

i-01

2,200円(税200円)

忘れられた自給の知恵

かつて日本中に、その地の資源を活かし、自らの手で全てを作り出す暮らしがあった。
本書は、海と大地に生きた古老の記録である。

「誰も一人じゃなんもできんとよ」と、徳蔵さんはよく言う。野菜も道具も色々作れる人が、そう言う。それぞれに技術があったとしても、一人では「大島で生きる」ことはできなかった。親族で、隣近所で、村全体で協力しあって、初めて島の暮らしが成り立った。技術も大事だが、それが育んだ強さと優しさこそ伝えていくべきものではないだろうか。と、そんな強さと優しさを持たない現代人のわたしは思った。いつか忘れられてしまうかもしれない暮らしを書き留めたい。(「はじめに」より)

著者:歌野 杳(うたの・よう)
1980年生まれ。和歌山の山村を経て上五島に移住し、自給自足を目指す家庭に育つ。
カナダで環境学を学んだ後、移民の街で様々な文化と食に触れる。
2012年~18年小値賀島で暮らす。
現在は上五島にて家業の老人ホーム「ひろんた村」運営に携わりつつ、鍼灸師として修業・活動中。

古老に聞いた島の暮らし
 〜五島列島小値賀町大島に生きる〜
著者:歌野 杳
出版社 : 南方新社; 第1版 (2022/5/10)
発売日 : 2022/5/10
言語 : 日本語
単行本(ソフトカバー) : 247ページ
ISBN-10 : 4861244552
ISBN-13 : 978-4861244551
寸法 : 19 x 13 x 1.5 cm