角永さん家のかんころもち

540円(税40円)



   


島の冬のふるさとの味




冬のはじまりを知らせる北風が島の木立を揺らす頃、風のとおり道に作られた各家庭のかんころ棚には
ゆであがったばかりのかんころが敷き詰められます。
草花が鮮やかな色合いを脱ぎ捨てるかわりに、やわらかな黄金色が島を彩ります。








   


かんころ(甘古呂)とは五島の方言で、さつまいもを薄くスライスして、天日と寒風で十分に干したものという意味です。
五島では古くから保存食として食されていました。かんころを蒸したものと餅米、砂糖、胡麻などを混ぜ合わせつくった
「かんころ餅」は五島を代表する人気の特産品。
小値賀島のかんころ餅には、胡麻とすりおろした生姜が練りこまれているのが特徴です。

お母さん、おばあちゃんのかんころ餅づくりは冬を迎える季節の恒例行事。
ついたかんころ餅は島外で暮らす家族や親戚に送ったり、大量に冷凍庫にストックしておいて
里帰りしてきた家族や日頃お世話になっている方へのお土産として持たせたりします。
今ではかんころ餅は保存食というより、「大切な人と楽しむ故郷の味」として受け継がれています。







   



角永さんちの自家製かんころもち




島でかんころ餅の製造販売を営まれている角永富義さんのお宅のかんころ餅は
なんと砂糖以外のすべての原料が角永家の畑で収穫されたもの。
餅米・さつまいも・生姜・胡麻の全てを角永家の畑で育てているときいて
感嘆の声をあげてしまいました。

冬につくかんころ餅の為に、早春から準備し育てられた野菜たち。
ひとつのかんころ餅をつくるために、季節を通して野菜を丹精込めて育てている
家族がいるという事に大変な驚きと感動を覚えます。









   

島の暮らしの豊かさが形になったような角永さんちのかんころ餅。
こんなに贅沢な食べ物はなかなかありません。
角永さんのお宅もまた、製造業を始める前から代々、角永家のかんころ餅が受け継がれて今に至ります。

角永さんちのかんころ餅は、さつまいもの美味しさの中に
さわやかな生姜の香りと炒り胡麻の香ばしさが広がる至福の一品。
1冑くらいに切ったら、ストーブの上やトースターでこんがりあぶっていただきます。
外はこんがり中はもっちりとした食感が楽しいかんころ餅。
懐かしくほっと落ち着く滋味深い味わいです。